22.10.14
  • 特集

Staff Talk ep.5 GO GO ミュージアム!

だんだん気温も落ち着いてきて、季節はすっかり秋。日が暮れるのも早くなりましたね。
さて、秋といえば「芸術の秋」。皆さんは芸術といえば何か思い浮かぶでしょうか。
今回の「staff talk -話そう、暮らしのこと-」では、アート鑑賞、美術館・博物館めぐりが趣味であるこちらの2人のトークを公開しています。

学生時代から東京を中心に全国各地のアートスポットに赴き、海外でも現地の文化に触れてきたという共通した経験がある2人。それぞれ思い出に浸りながらも、その体験を通して何を得たのかまでを語り尽くしました。

 


私とアートのルーツ



maco:私は子供の頃ピアノを習っていたり、歌うことも好きでしたし、趣味としては兄の影響で洋楽を聴いたりしていたので、「音楽」が身近にあったことがアート好きのルーツということになりますかね。

myu:音楽も芸術の一つですもんね。楽器が弾けることが羨ましいです!

maco:その後芸術分野に関して幅広く学べる大学に進学すると、現代アートを研究するゼミを専攻して、その授業の一環で美術館に行くようになりました。そのうちに興味のある企画展があれば、マップ片手に東京などのギャラリーを自発的に巡るようになったんですよね。

myu:私はルーツははっきりしないんですが、絵が上手な祖父の影響なのか、子供の頃から絵を描くのが好きで、画用紙とクレヨンを持たせておけば静かにしているような子供だったらしいです。

maco:なんだか想像できます 笑

myu:女の子や洋服の絵を描いてるうちにファッションデザイナーに憧れるようになって、それから服飾系の学校に進学し、macoさんと同じで、有名な建築物や彫刻を見に行ったりといった機会を学校側から与えてもらっていたので、そこから美術館・博物館に足を運ぶようになりました。最近は美術館よりも専ら博物館に行ってるので、「アート」とはまた少し視点が違うかも。

maco:私は博物館にはあまり馴染みがないんですが、myuさんはどんな博物館に行くんですか?

 

myu:歴史とか遺跡が好きなのでその類の博物館へよく行きます。自宅や祖母の家に歴史や遺跡関連の本があって子供の頃から絵と並行して興味があったんです。その時代はこんな風だったんだとか、過去の物事の背景を想像するのが楽しくて。

maco:博物館はダイレクトに学べるし、子供から大人まで楽しめる場所ですよね。

 

アートの魅力って?



myu:絵画だと水彩画とか油絵とか、あまり詳しくはないですが歴史的にも有名な画家のものを見て回るのは刺激を受けます。でも世間一般的に評価の高いものでも、何がいいのか理由が見つからないときがあります。

maco:美術ってそういうものだと思います。感覚的なものというか。私も好きなアーティストと作品はあるけど、明確な理由は説明できません。私の場合、アーティスト独自の概念や生き様含めて好きだったり、作家が生きてきた時代が自分と違うというだけで惹かれるものがあります。

myu:あと私は先日京都国立博物館に行ったんですが、美術館も博物館も建物を見るのが好きなので、特に目的の企画展がなくてもフラフラ行っちゃうんですよね。

maco:わかります!私は近場で言うと豊田市美術館が好きです。地元に土門拳記念館という施設があるんですが、設計が谷口吉生さんで。両方とも水に浮かんだような特徴的な外観で凛とした美しさがあります。

myu:美術館や博物館もリニューアルしたり有名なデザイナーさんが関わっていたり、展示の見せ方も昔とは違って親しみやすくなりましたね。

 

何度でも行きたいあの場所

maco:今思えばこれまで色々なところに行った気になってましたが、まだまだ行ききれてないアート施設ばかりです。それこそコロナで完全に遠のいてしまっている海外の美術館とか。

myu:私は旅行が趣味でもあるんですが、海外でも、訪ねたその国の文化がわかる美術館や博物館には必ず行くようにしています。過去にイタリアのウフィツィ美術館に行ったら、ビーナス誕生のレプリカが日本の上野に展示移動していて見れなかったことがありました。笑

maco:それはある意味忘れられない思い出になりましたね!笑 ウフィツィ美術館は私もイタリアへ旅行した時に行きました。街を歩いているだけで圧倒されっぱなしで…。

myu:街並みそのものが芸術ですよね。壁画、教会の内部、ステンドグラス。全部が美術品に見えます。
 

maco:海外では美術館が特別な場所ではないんですよね。建築物は歴史が深すぎて、どうやって建てたの?っていう驚きの連続で。

myu:その中でももう一度行きたいと思ってるのが、カイロ博物館!(エジプト考古学博物館)

maco:エジプトの歴史!未知の世界だしミステリアスですよね。

myu:新しく出来る大エジプト博物館(2022年11月開館予定)に所蔵品が引き継がれるんですが、それを見に行きたいんです!装飾品など何年も前のものとは思えないほど煌びやかで。価値の高いものはやはり門外不出で見れないんですが、それはそれで空想が広がってワクワクが収まらないんですよね。

maco:エジプト自体行ったことがないので私も興味が湧いてきました!もう一度行きたいところ…私は地中美術館かな。安藤忠雄さん設計の!ウォルター・デ・マリアジェームズ・タレルの作品が衝撃的でした。

myu:直島ですね!島全体がアートっていうのは当時斬新でしたよね。

maco:はい、作品が置かれる場所や空間全体が作品として捉えられる「インスタレーション」と呼ばれる作品が直島には沢山あるんです。鑑賞というよりも「体験」に近い感覚が味わえます。
 

非日常を味わう



maco:自分にとってアートってなんですかね?

myu:好奇心を満たしてくれたり、癒しでもありますね。それほど興味のなかったものでも実際に触れてみると、何かしら豊かな気持ちにはなります。ちょっとしたグッズやポストカードを買って自宅に飾ったり。

maco:ポストカード買いがちですよね。笑 私は昔と今とでは美術館に行った時の感じ方が変わりました。学生の時は好奇心だけで動いてましたが、今だと子育て中心で日常的にアートのことはあまり考えないので、行くと完全に趣味の世界に没頭できるし、しっかり自分の時間を過ごしているように感じますね。

myu:そういう時間を過ごすことも、その時間を用意するっていうことも大事なことだと思います。

maco:はい、本来なくてはならない時間なのかもしれない。子供がもう少し大きくなったら一緒に行って、何を得るかは本人次第ですが、いつもと違う場所にきた、というだけでも非日常の体験になるので。

myu:ワークショップとか、お子さんでも楽しめるイベントもありますしね。
 

子供と楽しむワークショップ

maco:去年、それこそ子供が初めてワークショップに参加したんです。児童文学の新美南吉記念館で、子供の背丈ぐらいの狐の形をした真っ白な彫刻があって、そこに自由にペイントできるというイベント。まだ小さいながらも色を塗っている間は「いつもと違うことしてる!」っていう顔してました。笑

myu:刺激的だったでしょうね。いつもなら描いたら怒られるようなものに自由に描いていいとなると。大人でも非日常っていうだけでワクワクしますよね。コロナ禍になった今は、近場でもいいところを見つけるようになりました。

maco:myuさんは岐阜の方にお住まいですから、焼き物とか良いところがいっぱいあるのでは?

myu:やはり東濃の方に行くと陶器関係は多いですね。あとは関ヶ原古戦場記念館っていうのが新しくできたんですけど、ビジュアルがまずすごくて!

maco:(web検索しながら)何これ!すごい!まず建物が大きい。笑

myu:結構なシアターがあるんですよ。ゲームが好きな方やコスプレイヤーさん、刀剣好きの方にも人気みたいです。オリンピックと合わせて開館したようで、海外の方も呼び込めるように作られたみたい。

maco:レンタサイクルまである…広そうですね!とても興味があります。今度一緒に行きましょう!

myu:ぜひご家族で!お子様も一緒にご案内しますよ。笑

 


正統派なところからマニアックなところまで、とにかく興味が尽きない2人。
どんなものでも自分だけが夢中になれる世界に入り込むことは、日々の暮らしのオンとオフを切り替えられるスイッチにもなり、明日への活力に繋がるものです。

source storeはこの秋、新しく東京 南青山に出店することが決まりました。新天地でもこれまでと変わらず、sourceが提案するインテリアを通して皆様の新しい暮らしへの活力となれるよう努力してまいります。

オープンの詳細はニュースからご確認いただけます。
→2022.10.07更新「source store 青山店が誕生します。」

ぜひお楽しみにお待ちください。